生体移動販売会について市からの回答。
文字数の関係上、Instagramではなく公式ブログにて、市からの回答を掲載させていただくことにいたしました。
2021年11月27日・28日、南相馬市かしま交流センターで開催された「ブロニアの森」による生体移動販売会。
その件について昨夜、門馬市長様とスタッフの方から大変ご丁寧なご回答をいただきました。
メッセージそのものを掲載することは控えさせていただきます。
なお、個人や企業を中傷するような悪意あるコメント、または第三者同士の言い争いを避けるため、申し訳ございませんがコメントはOFFにさせていただきます。
市へのご意見、また生体移動販売についてのご意見などがございましたら、ぜひ皆さまの口から直接、それぞれの機関や団体へお伝えいただけましたら幸いです(私は窓口や伝言係ではございませんので予めご了承ください)。
一人一人の生の声が、何かを動かすきっかけになるかもしれませんよ!
それでは以下回答です。
●ペットの流通における問題に対しての考え。
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「大きな社会的課題であることは認識しています」とご回答をいただきました。
●公共施設を利用する人・業者等について。
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「公共施設の管理や運営の観点から、その利用者を制限することは大きなハードルがあります。特定の思想や信条、立場によって、利用者を選別することは難しい面があることをご承知ください(もちろん反社会的なもの、法令等の違反が確認できるものは、厳しく対応いたします)」とご回答をいただきました。
●悪質性の高い業者に対し、公共施設を貸し出せる状態にあったのは何故か?の問いに対して。
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「必要な届出がなされている事業者により、市の事前に定めているルール(条例で事前に決められております)に基づくものについては、原則としてお貸しせざるを得ない状況があります。」とご回答をいただきました。
●「犬猫はお金で買うものと誤解を与えかねない=保護犬・保護猫を家族に迎え入れるという選択肢を狭めてしまう可能性がある」という意見に対して。
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「多くの市民の方に、ともに暮らすペットがどのように生まれ育ち、販売されてきたか。そのプロセスに関心を持っていただき、適切な事業者を通してお買い求めいただくことや、飼育についても責任を持って対応いただくことはとても重要だと考えます。ペットは家族です。市民の意識が高まることで、本質的な社会的課題の解決にあたることは、市の判断で取り組むことが可能です。」とご回答をいただきました。
以下、スタッフ様からのメッセージです。
個人が特定される文章もあるため、その箇所は省略させていただきます。
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「メッセージいただいた内容は、私自身も強く共感するところです。お知らせいただいたような業者が、南相馬でペット販売で売上が立つだろうと判断し、販売会を開催されていることについては、とても残念です。地域の中で意識を持っていただくことで対応していくことが重要と思います。」
今回は突然のご連絡にもかかわらず、門馬市長様もスタッフの皆様も、大変ご丁寧にご対応くださいました。本当にありがとうございます。
動物愛護法が改定されてもなお、悪質ブリーダーや悪質な繁殖業者、そして今回のような悪質性の極めて高い生体移動販売業者の取り締まりはなかなか思うように事が進みません。
皆様もご存知の通り、この件は本当に慎重に進めていかなければならないところであり、感情的に、そして直感的に動いて取り締まればいいというものではございません。
なぜなら、一歩間違えれば、彼らの手によって管理されている犬猫たちの命までもが奪われてしまい兼ねないからです。
私が先日から「買わないで」と口を避けても言わないのは、じゃあ売れ残った子たちはどうなるのか?が課題としてあるからになります。
買うことで業者を支援してしまうのは間違いありません。
が、それ以前に、 その業者たちのもとに生まれてきてしまった子たちに何の罪もない ことは、私たちもちゃんと理解しておかなければならないことです。
大事なのは、新しい家族を迎え入れた購入者が、彼らを生涯にわたり適切な環境で飼育をし、適切な食事を与え、猫であれば外を自由にうろつかせない、野良猫を増やさせない、そして何かあったらちゃんと動物病院へ連れて行く、定期的に健康診断を受けさせる(お金がないから病院へ連れて行かないというのは言語道断)などを一人一人自覚し、実行していただくことです。
飼い方が分からないまま購入した人が周りにいるならば、知識のある方はぜひ積極的にサポートしてあげてください。
犬猫が犠牲にならないためにも、周りのサポートも時には必要だと私は考えております。
いざ飼い始めてから「こんなんじゃなかった」「家が汚されるから手放したい」「言うこと聞かないから誰かに引き取ってもらいたい」は、絶対にやめてくださいね。
これは私個人から、そしてhanamocoからのお願いでもあります。
今回、小さなお子様からご年配の方まで憩いの場・学びの場として利用する「かしま交流センター」がブロニアの森に利用されたことは、南相馬市で真面目に受け止めなければならないことであり、今後同じことがないよう市の職員さんや市民たちの間でしっかり共有すべきと私は考えております。
もちろん、南相馬市や福島県を盛り上げてくれる良心のある人・企業・業者・団体等であれば、そのような施設はどんどん利用していくべきです。
必要な届け出が出ているから大丈夫、市が事前に定めているルールに基づいていれば大丈夫といったマニュアルに沿ったような考えを全てにするのではなく、判断が難しい場合はその分野に精通した人に尋ねて確認する、事前にインターネットで調べる、あるいは信頼のできる専門家や機関にお願いをしてエビデンスに基づきながら業者について調査し、事前に受け入れの可否を判断することも、市民のしあわせを守ることへとつながるのではないでしょうか。
各分野で現在どんなことが問題になっているかを考え、皆で共有し、不適切な業者が町を利用しないよう対策をとっていくことも重要だと考えます。
東日本大震災以降、南相馬市はいろんな意味で、 命の尊さをとてもよく分かる町になった と私はずっと思っております。それは人に対してだけでなく、動物に対しても。
- 南相馬市って人と動物が共生しやすい町なんだね!
- 南相馬市って動物にもやさしい町なんだね!
- 南相馬市って飼い主さんへの教育や指導もちゃんとしてるんだね!
そう思ってもらえるような町になれるよう、私も一人の飼い主として、hanamocoの代表として、そして動物を愛する一人の人間として、これからも自分のできることをコツコツと行ってまいりたいと思います。
ぜひ皆様も、ご自身の口でしっかりと意見を伝えてみてくださいね。
陰で「そうだよね、良くないよね、だからいつまでたっても何も変わらないのよね」とグチグチ言っていても、何も変わりません。
声にして伝えることに、ぜひ自信を持っていただけたらと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
hanamoco
代表 愛原日都美