相談事例⑦|食物アレルギーと体質改善をベースにした食事へシフトしていきたいお話。
- リズちゃん
- 雑種犬
- メス
- 8歳(2020年11月時点)
パートナーに小さな乳腺腫瘍ができたことをきっかけに、食事内容の見直しをすることにしたオーナーさん。
今回はややお急ぎのご相談だったため、ひとまず7日間コースを選択していただくことに。オーナーさんにとっても私にとっても、大変有意義なカウンセリングとなりました。
まず、リズちゃんのオーナーさんはとても勉強熱心です!
犬の食事について本当によく勉強されている方で、その姿勢に私はただただ尊敬するばかり。
ただ勉強するだけでなく、パートナーであるリズちゃんのことをちゃんとよく見ているんですよね。
こちらの質問にも堂々と答えることができるし、どんなことも前向きに捉えてきちんと消化吸収&アウトプットする力を持っている。
オーナーさんの質問力も高いので、こちらもアンサーしやすかったです。
今回のカウンセリングの本題は、オーナーさんが考えているフードへの見解。
私はフードに対する評価は一切行っておりませんが、そのフードがその子に合うかどうか、また継続して使用するべきフードかどうかのアドバイスはさせていただいております。
リズちゃんのオーナーさんは、基本手作り食をつくられています。東洋医学も勉強されているので、その辺りの知識もすでにお持ちです。
ただ、どうしても時間がなくバタバタしてしまう朝だけは市販のフードを使っているとのことで、検討をしているフードについて使用するべきかどうか悩まれていました。
フードのアドバイスをするにあたって私がオーナーさんへお伝えしたことは、
- なるべく原材料の少ないフードを選ぶ。
- ドライフードではなくプレミックスフードという選択もある。
- オイルコーティングされていないフードを選ぶ。
の3つです。
せっかく素晴らしい手作り食を日々作られているので、なるべくその食事をプラスに持っていけるフード、そしてリズちゃんの負担になりにくいフードという意味で上記の3点をお伝えしました。
そしてこの3点と体質に合わない食材をもとに、商品をいくつかピックアップ。
これまでにリズちゃんが食べなかったものは除外していただき、それ以外のもので少量パックなどがある場合は、実際に試して様子を見ていただくことになりました。
リズちゃんは、ふだんの食事の中で十分なくらいさまざまな栄養素を摂取しています。補助食品、ふりかけ、サプリやハーブなどから。
栄養は摂り過ぎても体に毒なので、原材料を読むのが億劫になるほどいろんな食材や添加物が含まれているフードはかえって負担になるかもしれないと判断しました。
もしも手作り食と市販のフードを併用するなら、市販のフードに足りない食材や栄養素を手作り食で補うのがコツです。
その逆で、手作り食でしっかり栄養がとれているなら、その内容を邪魔しないフード選びが必要になってきます。たとえば、コテコテの総合栄養食や、手作り食のレシピとかけ離れた内容のフードは選択しないようにするなどですね。
リズちゃんの場合は手作り食でしっかり栄養がとれているタイプなので、市販のフードはそこまでガッツリ系じゃなくても十分だと判断。
いわゆる「一般食」でも丈夫ですし、総合栄養食を選ぶなら少し量を減らすなど工夫してバランスをとれば大きな問題にはなりません。つまりこういう場合は、必ずしも総合栄養食を選ぶ必要はないってことです。
今回紹介したものの中には、ベースフード(プレミックスフード)もいくつか含まれています。
ドライフードは簡単に用意できてたしかに便利だけど、もし時間に余裕があるならベースフード+お肉や魚の利用もおすすめであることも提案させていただきました。
また簡単にでいいので、手作り食ではどんな食材を使って、どんな栄養素を摂取できているかを7日間単位でまとめてみることもおすすめさせていただきました。
実際に表にしてみると、栄養の偏りがあることに気づくんですよね。摂り過ぎている栄養素と不足している栄養素を見つけ出すきっかけにもなります。
多少面倒臭さはありますが、記録しておくと何かあった時に人へ伝えやすくなりますし、併用するフードを選ぶ際にも役に立つのでおすすめです。
体に摂り入れたものを体内でうまく利用し、不要な老廃物(毒素)体の外へ出してあげる。
いろんなオーナーさんとパートナーのお悩み相談を受けていると、改めてそこがすごく大事なんだなということに気づかされます。
私も以前はそうでしたが、食材選びに一生懸命になっていて、それが体の中でちゃんと利用できているか?体の外へ不要な老廃物がちゃんと出ているか?まで意識していなかったんですよね。
愛犬モコにしこりができやすく、なぜこんなにできるんだろう?と疑問はあったものの、それをちゃんと解決できていない時期があったんです。
ある日「それは滞っているからよ。ちゃんと排出できていないのよ。」と教えていただいたことがきっかけで、ようやく出してあげる方法とその大切さにも気づくことができました。
と、話が少しそれてしまいましたが。
リズちゃんのオーナーさんからは「客観的にいろいろアドバイスをしてもらえて、相談して本当に良かった。フードジプシーからviva脱出成功。」とお喜びの声をいただいております。インスタグラムでのご紹介もありがとうございました。
オーナーさんはもともと1つの考え方に固執するのが苦手なようで、そういった意味でも、私との対談はとても有意義なものになってくれたようです。
私もたくさん勉強させられることがあり、本当に刺激的なお悩み相談となりました。
この度はありがとうございました。