2020-10-30

相談事例⑤|脂肪の摂取を抑えなければならなくなったお話。

パートナー情報
  • なつちゃん
  • ジャック・ラッセル・テリア
  • メス
  • 推定11歳(2020年9月時点)
相談内容
半年ごとに行っている血液検査とエコー検査で、胆嚢と肝臓が良くないことが分かりました。フードの脂質を5%以下に抑えるよう指示を受け、手作り食とRをおすすめされたのですが…Rはどうも気が進みません(過去にRで膵臓の数値が上がってしまったため)。何か良いフードはないでしょうか?

検査で胆嚢と肝臓の状態が良くないと診断されたなつちゃんのオーナーさんから、犬猫のごはんお悩み相談1ヶ月コースへのお申し込みがありました。

以前にもフードのご相談をさせていただいたことがある、なつちゃんのオーナーさん。

その後の経過がだいぶ良かったようで、今回も引き続きhanamocoにご相談してくださいました。本当にありがとうございます。

 

まず、今回はだいぶ複雑なお悩み相談でしたので、かなり慎重にヒアリング&コミュニケーションをさせていただいてます。

なつちゃんの胆嚢がすでに大きな悲鳴を上げていたこともあり、担当の獣医師としっかり連携をとってもらったうえで、こちらにできる食事のアドバイスをさせていただきました。

 

立場上、私は治療方法の提案や検査結果等の判断をすることはできません。

獣医師の診断なしに食事療法のアドバイスをすることはできないため、気になる症状がある場合は必ず動物病院を受診するようお願いしております。

なつちゃんの場合、半年に一度のサイクルで血液検査とエコー検査を受けていました。

そのおかげもあり、胆嚢の異常を早期に発見してもらえたなつちゃん。

オーナーさん自身もなつちゃんの健康状態をきちんと把握されていたため、大変スムーズにカウンセリングへ入ることができました。

 

オーナーさんから相談を受けた時、なつちゃんの胆嚢はすでに破裂しそうなほどパンパン。

先生からは「進行を遅らせ、破裂する前に摘出した方がいい。」と言われていたくらいなので、ちょっと遅かったらもっと深刻な状態になっていたことでしょう。

ただ、幸いにも今すぐ摘出という流れにはならなかったとのこと。

先生には「肝臓と胆嚢よりも小腸が心配」と言われたため、今すぐできるケアとして消化の良い低脂肪(フードなら粗脂肪5%以下)の食事を続けるよう指示が出ました。

そこで提案されたのが、Rと手作り食(鶏ささみとご飯)の併用です。

 

なつちゃんのオーナーさんが心配されていたのは、Rの使用。

過去に同じブランドのフードを食べさせて膵臓の数値が上がったことから、他に脂肪の低いフードがあるなら教えていただきたいとのことで私に相談してくださいました。

 

とりあえずこちらでは、その時のなつちゃんに合ったフードをいくつかピックアップ。

新しいフードへ切り替える際は必ず担当の先生に相談するようお話をしたうえで、肝臓と胆嚢をケアできるフードを紹介いたしました。

 

また、オーナーさんからは手作り食の量、とくに見た目の量について不安があると相談も受けていたため、なつちゃんに合ったタンパク質や野菜の量なども計算。

なつちゃんは鶏肉を食べると酷いアレルギーが出てしまうため、脂肪の少ない鹿肉を中心に、魚を使う場合は週1~2回程度にするよう提案いたしました(紹介したドライフードが鹿肉と魚をベースにしているため、手作り食のタンパク源も合わせています)。

他にも、

  • おやつを控えること(与えるなら脂肪の少ないクッキーや野菜のおやつを)。
  • 消化器に大きな負担を与えないよう、食事の回数を1日3回に分けて与えること。
  • 腸内環境を整えるために発酵食品や乳酸菌パウダーの使用。

の提案と、なぜ脂肪の摂取を抑える必要があるのかを具体的に説明させていただきました。

 

それから1週間後、オーナーさんから「なつちゃんが手作り食をとてもおいしそうに食べてくれている」とご報告が入りました。

ただ、担当の先生から教えられたレシピを最初に食べていたせいか、鶏ささみに反応して指に酷いアレルギー症状が出てしまったとのこと。

先生からもすぐに鶏をやめるよう言われたので、この時を境に鶏から鹿肉へと移行しました。

 

さらに1週間後。

今度は「なっちゃん食欲モリモリで、ごはんを用意している時もすごく嬉しそうです。」と心温まるご報告が入りました。

もともとなつちゃんは食べることが大好きで、手作り食にしたらさらに喜びが増したのこと。

「こんなに楽しく美味しく食べてくれるなら、もっと早く手作り食を作ってあげればよかった。」と嬉しそうにご報告してくださいました。

 

そして、カウンセリングの有効期限が切れる1週間前。

御礼とともに、なつちゃんの状況を伺うためにこちらからメッセージを送ってみました。

すると、オーナーさんからビッグニュースが…!

「先日胆嚢のエコー検査を受けたところ、なんと胆嚢がほぼきれいになっていたんです!まだ少し胆汁は残っているものの、胆嚢が小さくなってて先生もビックリされていました!」

内容は少し修正していますが、このメッセージを受け取った時は私もさすがに驚きました!

うれしさのあまり大興奮したのを今でもよく覚えています。

処方された薬のおかげもあると思いますが、同時に食事療法をしっかり取り入れたことも良い結果へと導いてくれたのでしょう。とにかく心からホッとしました。

 

なつちゃんは、ケアを必要としている臓器がまだいくつか残っています。

これまで皮膚と内科をそれぞれ違う病院で診てもらっていたようで、双方の先生の考え方や価値観が異なると板挟み状態になってしまうことから、現在新たに病院を探されています。

 

オーナーさんの家族になるまでは、心ない人間の元で過酷な生活を強いられてきたなつちゃん。

恐らくそこでは、まともな食事を与えられていなかったと私は予測しています。

火葬場に捨てられていたなつちゃんの姿を見れば、食事はおろか、水さえもまともに飲まされていなかったことは一目瞭然。

その時の過ごし方が今になってジワジワとカラダに出てきていることは間違いなく、それでもオーナーさんは過去を責めたりせず、心からなつちゃんと向き合ってしっかりケアをされています。

その向き合い方は、本当に素晴らしいものです。

オーナーさんの考え方や積極性など、私も勉強させられることがたくさんあります。

 

これからも一人の人間として、hanamocoの人間として、なつちゃんを温かく見守っていきたいと思います。この度は本当にありがとうございました。

\Instagram公式アカウント/

 

 

関連記事