相談事例④|主食をなかなか食べてくれないお話。
- ビビくん
- トイ・プードル
- オス
- 3歳(2020年10月時点)
今回は、宮城県岩沼市にあるトリミングサロン「Dog maman」さんのご紹介で、ビビくんのオーナーさんから7日間フリーパスのお申し込みがありました。
パートナーがごはんをなかなか食べてくれないお悩みは、本当に多いですね。
私も過去に、モコさんがごはんをなかなかたべてくれない時がありました。その頃はまだ今のように知識もなく、どう対処したらいいのか分からなくてモヤモヤしたことがあります。
病気なのかな?
おいしくないのかな?
ごはんが合わないのかな?
など、いろいろ考えてしまいますよね。
犬がごはんをなかなか食べてくれない理由には、いろんな要因が絡んでいます。
基本的に「食べない」はオーナーさんが原因を作っていることが多く、「食べられない」は病気が潜んでいる可能性があります。
必ずしも原因がパートナーにあるとは限らないため、食べない理由を探るためにはパートナーだけでなく、自分の行動と周りの環境をよく理解することから始めてみましょう。
まず、オーナーさんにビビくんの日常生活をお伺いしたところ、1日の運動量が少し足りていないご様子であることが分かりました。
トイ・プードルでまだ3歳。人間でいうと20代後半の男性です。
たくさん動きたい&遊びたいお年頃のビビくんの1日の運動量は、15~30分ほどのお散歩と、おもちゃを投げて取ってくる遊びをする程度。
あとはほとんど寝ているとのことでしたので、もう少しお散歩の質と量を上げてみるようアドバイスさせていただきました。
ほかにも、
- トッピング食(自然食材)などを利用してみる。
- 食べなかったら下げるを繰り返す。
- 環境を整えてみる。
なども提案しております。
鶏ささみだけはしっかり食べるとのことなので、トッピングをする時はよく混ぜて。
上に乗せただけではトッピングをペロッと食べられてしまいますから、トッピングだけを上手に食べがちな子にはよく混ぜてあげることをおすすめします。
また、食器の素材・形や食べる時の姿勢が合わなかったりすると、これまたごはんを食べてくれないこともあります。つまり食事の環境ですね。
犬も猫も言葉で説明することができませんから、食べている時の様子をオーナーさんがよく見て、食べにくそうにしていたらちゃんと改善してあげる。これを意識することが大切です。
あとはやはり、ドライフードそのものが食欲をそそらないことも要因の1つとしてあります。
ドライフードは水分をほとんど含んでいないため、水分を含んだ生温かいごはんに比べるとおいしくなさそうに感じるのは致し方ないこと。
私たちだって、毎日乾燥したカリカリフードだけを食べるなんて耐えられませんよね?酸化していたら、食べる気がもっと失せると思います。
何かしらトッピングしたり、時には違うごはんを食べたいって思うのはごくごく自然なこと。
もし日常生活を見直してもまったく改善されない場合は、フードの内容を変更する旨もビビくんのオーナーさんにお伝えしてみました。
それからオーナーさんにできることから実践してもらったところ、すぐに「食べるようになりました!」と嬉しいご連絡が!
オーナーさんが実践したのは、散歩の質と量を上げること。
いつもより少し多めに散歩をしてみたところ、その日のごはんを見事完食してくれたそうです。
ただ「今日はたまたまかもしれない」とのことだったので、しばらく同じペースで続けてもらうことに。
そして数日後。
再びオーナーさんから連絡が入り、「その後しっかりごはんを食べてくれる日が確実に増えた」とのご報告が!
こんなにも早く解決できて驚きです(笑)
オーナーさん曰く、やはり運動の量に問題があったのかもしれないとのこと。
本当はもっとお外でたくさん遊びたいのに、それができなかったことでビビくんの食欲があまり出なかったのでしょう。
動かないからお腹が空かないのも理由にありますが、もしかしたら気持ちの問題(満足度)もあったのかもしれませんね。
今回のカウンセリングでとても良かったのは、オーナーさんの意識レベルがとても高かったことです。
できることからすぐに実践する意欲を持っていらっしゃったので、こちらもテンポよく楽しくアドバイスさせていただくことができました。
また、トッピングには鶏ささみをずっと使用しているとのことだったので、なるべく他の部位や他の食材を使うこともワンポイントアドバイスとして提案。
今回はカウンセリング期間が短かったのでかなり急ぎ足とはなってしまいましたが、野菜の使い方なども一緒に教えることができて良かったです。
うちの子がごはんを食べない…。
こう悩んでいるオーナーさんはものすごく多いと思います。
食べない原因は本当にその子にあるのか?
本当の原因はオーナーさんが作り出してしまっているのではないか?
やはりパートナーの立場に立って考えてあげることが、食べないお悩みを解決する一番の近道だと私は思っています。
食べないから新しいフードを買う
↓
また食べない
↓
また新しいフードを探す
↓
またまた食べない
これを繰り返していると、そもそもの原因に気づかなくなってしまいます。
もちろん2~3日まったく食べない場合は、必ず信頼できる獣医師に相談をしてくださいね。何かしら不調を抱えている場合、早期発見が重症を回避できることもあります。
そうじゃない場合は、まずフードを変える以外の方法も選択してみましょう。
お金をかけず、意外な方法で解決することもありますよ。
パートナーがごはんを食べてくれずお困りの方は、お気軽にhanamocoへご相談ください。
質問が多い方や知りたいことがたくさんある方は、余裕を持って1ヶ月フリープランへのお申し込みをおすすめいたします。