相談事例②|ゆとりのある計画で3kgの減量に成功したお話。
- ラウルちゃん
- 雑種犬
- メス
- 12歳(2020年8月30日時点)
- 動物病院でもう少し痩せるよう指摘を受けたため、ダイエットに使えるドッグフード を探している。
ラウルちゃんのオーナーさんから初めて相談を受けたのは、2019年3月。
当時のラウルちゃんは20kgの体重があり、適正体重よりもかなりオーバーしているので「もう少し体重を落とすように」とかかりつけの動物病院から指摘を受けました。
オーナーさんご自身も「ダイエットをさせた方がいいかも…」と薄々感じてはいたようです。
ですが、とくにこれといって対策はしておらず、獣医師から指摘を受けてはじめて事の重大さに気づかれたとおっしゃっていました。
オーナーさんからの相談内容は、ラウルちゃんを減量させるためのフード選びについてです。
当初、某メーカーの肥満犬用フードを購入しようか悩まれていたので、まず最初にこちらでそのフードについて調べさせていただきました。
すると、主原料に穀類がたっぷり使われたフードであることが判明。
シニア前期に入ったラウルちゃんにこの手のフードは負担が大きすぎるので、もっと胃腸にやさしいフードを選択肢に入れるようアドバイス。
オーナーさんの予算やラウルちゃんの健康状態などもお伺いしながら、その時のラウルちゃんに合ったフード選びのお手伝いをさせていただきました。
フードが決まったあとは、
- 1日に必要なエネルギー量
- 1日に与えるフードの量
- ダイエット中のごはんの与え方
- ダイエットをしていくうえで気をつけたいこと
などを説明し、しばらく取り組んでいただくことに。
それから1ヶ月後。
オーナーさんから「体重が増えてしまいました…」との連絡が。
え?それはちょっとおかしい!
と思い、おやつの量や何か変わったことをしていないか?などを根掘り葉掘り聞きだす私。
なぜなら、「摂取エネルギー量<消費エネルギー=体重増加」は正常ではないからです。
体重が増えるということは、
- 知らないところでおやつ等をもらっている。
- 摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが崩れている。
- 何らかの疾患(代謝異常)を抱えている。
といった可能性があります。
改めてもう一度ヒアリングとアドバイスをさせていただき、それでも体重が増え続ける場合は一度獣医師に相談するようお願いしてみました。
それから2週間後。
オーナーさんから「なんと給与量を大幅に間違えていました!!!」と連絡が。
詳しく聞いてみると、なんと!1日に与える量を1回の量だと勘違いをして与えていたそうです。
どおりで体重が増えるわけだ!と、辻褄がすべて合いました。
実はこういった間違い、決して珍しくはありません。
1日に与える量を1回だと思って給餌してしまうオーナーさんは結構多いので、これについては今度改めて記事にしたいと思います。
とりえず体重が増えてしまった原因が分かったところで、与える量や回数などをもう一度一緒に確認し、引き続きダイエットに取り組んでもらうことに。
そして、初めての相談日から1年3ヶ月たった今年の6月。
「体重が2kg減った」とオーナーさんから嬉しいご報告が入りました!
目標体重の17kgまではまだちょっとあるけど、それでも健康を維持したまま2kgの減量に成功したことは本当に素晴らしいことです。
ただ、病院の先生からは「あと1kg落としてほしい」と言われていたため、改めてカロリー計算や具体的なアドバイスを行ったうえで引き続き取り組んでもらうことに。
それから2ヶ月後の8月。
ついに1kg(正確には650g)の減量に見事成功しました!
20kgから17kgの減量。
シニア期を迎えた健康な犬が、ここまで体重を落とすのは容易ではありません。
若いときよりも基礎代謝が低下しているので、健康を維持しながら体重を落としていくのは結構ハードルが高いです。
ラウルちゃんがダイエットに成功した理由は、
- オーナーさんの改善したい意識が強いこと。
- 長いスパンで取り組む必要があることを理解してくれていたこと。
- アドバイスした内容を1つ1つきちんと取り組んでくれたこと。
- 楽しみながらダイエットをしたこと。
- 体に負担をかけない方法でダイエットをしたこと。
これらに尽きます。
もちろん減量に適したフードを選択することも大事ですが、それ以上に、パートナーのダイエットにはオーナーさんの協力が絶対に欠かせません。
オーナーさんの理解と協力がないと、減量を成功させることはほぼ不可能です。
ラウルちゃんは、熱い想いを持ったオーナーさんのご家族になれて本当に良かったと思います。これからもラウルちゃんの健康としあわせを願っております。
パートナーの食事についてお困りごとがあれば、お気軽にhanamocoまでご相談ください。
こういう相談でもいいのかな?と不安に思われている方は、ぜひ一度お問い合わせいただければと思います。内容によっては、先に動物病院の受診をおすすめすることもあります。
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