相談事例⑥|うんちが柔らかめで臭いお話。
- わたるくん
- トイ・プードル
- オス(去勢手術はこれから)
- 生後4ヶ月(2020年10月時点)
今回は、宮城県岩沼市にあるトリミングサロン「Dog♡maman」のオーナーさんから、犬猫のごはんお悩み相談7日間コースへのお申し込みがありました。
ご相談の対象となったわんちゃんは、今年8月に迎え入れたばかりのわたるくん。生後4ヶ月のトイ・プードルです。
ご相談内容は上記のとおりで、どうやらわたるくんは腸の動きがいまいち良くないようです。
うんちもやや柔らかめで、においも結構きつめとのこと。
日頃から整腸剤や腸内サプリをとり入れていはいるものの、これといって改善が見られないということでhanamocoに食事のご相談をしてくださいました。
まず、お話を聞いていた中で気になったのが食事の内容と回数。
わたるくんの様子や同居家族(動物も含める)、日々の過ごし方などをお伺いした限りではストレスが大きな原因にはなっていなさそうなので、まず食事の与え方を改善していただくことにしました。
生後4ヶ月のわたるくんの食事内容は、ドッグフードAのアダルト用。
それをぬるま湯でふやかしたものを、1日2回食べていました。
フード自体は決して悪くないのですが、成長率が大きい生後4ヶ月のわたるくんにはまだちょっと早いかな?と感じたのが正直なところです。
一般的に「子犬には子犬用を」と言われていますが、これは子犬が成犬よりも多くの栄養素を必要としているため。
事実、子犬用(成長期用)のフードは成犬用(維持期)のフードよりも栄養価が高いです。とくに組織と骨の成長に必要なタンパク質、脂質、カルシウムやリンは、成犬用よりも多く含まれています。
よって、健康な成犬に子犬用のフードを食べさせ続けると栄養過多となります。
栄養が多すぎる食事は肥満を招くほか、栄養バランスが崩れて体に有害となることも。
逆に、成長率が大きい時期に成犬用のフードをあげ続けると、組織や骨の成長を滞らせてしまう恐れがあるので気をつけておきたいところです。
どうしても成犬用のフードを使用したい場合は、栄養価の高い山羊ミルクやウェットフードをプラスするなどしてバランスをとるようアドバイスさせていただいております。
ちなみに、わたるくんのオーナーさんは山羊ミルクを取り入れることにしたそうです(^^)
そして食事の回数。
消化器官が未熟の子犬に1日2回の食事は負担が大きいので、生後6ヶ月くらいまでは1日3~4回に分けて食事を出すようアドバイス。
一度にたくさん食べても消化しきれないため(下痢・軟便・嘔吐の原因にもなる)、成長が安定し始めるまでは少量頻回で食事を出してみるようお願いしてみました。
パートナーに軟便や下痢が見られると、ついつい整腸剤を使用したくなる人も多いかと思います。
ですが、その子に合った食事内容・食事スタイル・環境が整っていないと、いくら整腸剤をとり入れても期待するような結果が得られないこともあります。
腸内フローラのバランスが崩れる原因は、食事だけでなく環境、つまりストレスが関係していることもありますからね。
すべての犬が同じ量と内容の食事をしないのと同じで、食事回数もその子に合った回数、つまり年齢・健康状態・生活環境などを考慮したうえで決めることが大切です。
あと、わたるくんはかなりの早食いということで、器の形や盛りつけ方の工夫もアドバイスさせていただきました。
あまりにも早食いだと、お腹は満たせても脳を満たすことはできません。
脳が満たせていないと常に食べ物を目で追うようになり、散歩中の拾い食いの原因にもなります。
今は早食い防止の器もいろいろ出ていますが、犬によってはすぐに食べ方をマスターしてしまうことも(あとプラスチック製のものが多いので、素材の観点からもあまりおすすめしていません)。
せっかく高いお金を出して器を買っても、それではなんだか意味がないですよね。
少しでも時間をかけて食べてもらうためにも、平たいお皿に平たく盛りつけるなどの工夫もしてみるよう提案させていただきました。
今回は7日間コースと短い期間だったので駆け足となりましたが、早速いろいろ実践して下さっているようでとてもうれしかったです。
その後のわたるくんの様子については、また今後どこかでご報告できたらと思います!
最近はトリミングサロンさんからのご紹介やお問い合わせも少しずつ増えてきており、ちょっと照れくさい反面(笑)、うれしい気持ちでいっぱいです♪
いつか市内のトリミングサロンさんや、お友達のトリマーさん向けに勉強会なども開けたらなと思っております。
Dog♡mamanさん、この度はご利用いただきありがとうございました(^^)
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